発表会の季節がやってきた!

  2021年3月28日(日)、クリエート浜松2階ホール
にて、発表会を無事終了しました! 
ご関係者の皆様、たいへんお疲れ様でした。開催に際し、ご理解ご協力いただき、心より感謝申し上げます。m(_ _)m 
新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、ご入場者は、当教室に通っている生徒さんおよび、そのご関係者のみに限らせていただきました。どうぞご理解ください。

当教室では、毎年、年度末に発表会を行っています。

春に行っているので、発表会のタイトルを「スプリング コンサート」としています。

これには、たとえ子どもたちによる発表の場であっても、ご来場者にお聴かせする「コンサート」であるという意識で臨んでもらいたいという、私の願いも込めています。

2018年のプログラムです。ピアノソロの他、作品発表や音大生によるソプラノ独唱も

会場予約(抽選)の具合で多少前後しますが、例年、春休みに入る頃に発表会を行っています。

その年度の「締めくくり」として年度末に発表会を行うことで、新年度を迎える4月から、また気持ちも新たにレッスンに取り組めるように、というねらいもあります。

2017年3月スプリング コンサート

↑の写真は、2017年3月に行った発表会の出演者による集合写真です。ヴァイオリンを持っている子どもたちがちらほら見えますが、この時は、ゲストとして、小学生〜大学生による弦楽アンサンブル「長久手ストリングスハーモニー」さんをお迎えしましたので、最後に皆で一緒に写真を撮りました。😀


発表会では、毎年、様々なジャンルの演奏家をお迎えし、演奏していただいております。生徒さんたちにとっては、プロフェッショナルな演奏を間近で鑑賞できるので、大いに刺激を受けているようです。

このような機会を設けることによって、自分が習っている楽器以外にも興味や関心を持ってもらい、音楽に対する見聞を広げていってほしいと願っています。


発表会では、日頃レッスンしているテキストのレベルより、ちょっぴり背伸びした曲にチャレンジできるようにしているので、生徒さんたちのステップアップの機会にもなっています。

発表会の選曲では、毎回、あらかじめ私の方で、生徒さん一人に対し、3曲程度の「候補曲」を用意し、その中から、生徒さん自身に1曲選んでもらっています。

皆さん、自分で選んだ曲ですから、意欲的に取り組んでくれています。

低年齢の生徒さんは、1曲が短いので、2曲演奏する場合が多いのですが、最初に選んだ曲の進み具合を見て、2曲目を決めるようにしています。1曲目の仕上げにちょっと時間がかかりそうだなーと感じた場合は、2曲目はあまり負担のない曲を、一方、1曲目が案外すんなりできそうだと判断した場合は、2曲目はちょっと冒険できるような曲を、、、などというように。

その際も、1曲目とは出来るだけ雰囲気の異なる曲を3曲用意し、その生徒さんに選んでもらっています。


ところで、毎年、発表会前の11月後半〜12月初旬は、選曲でアタマを悩ましています。

書棚から楽譜を引っ張り出し、生徒さん一人ひとりの顔を思い浮かべながら、片っ端から弾いていきます。そして、少しでも「いいな」と思った曲のページに、その曲を演奏してもらいたい生徒さんの名前を書いた付箋を貼っていきます。机やピアノの上には、付箋のついた楽譜(テキスト)が、ドンドン積まれていきます。

このようにして、「第1次審査」を通過した曲の中から、さらに
  • その生徒さんの興味をそそり
  • ステップアップにもなり
  • 少なくとも最近2〜3回の発表会の演奏曲と被らず
  • 同じ作曲家の曲は避ける
  • プログラム全体のバランスも良い
という条件を満たした曲を、ピックアップしていきます。毎年のことながら、この作業には、結構時間がかかります。何しろ、生徒さん一人に対し3曲の候補曲ですから、実際の3倍の曲を選ばなければなりませんので。。。。(^^;)

選曲は大変ですが、同時に、楽しいひと時でもあります。

発表会のために、と購入した楽譜で、新しい曲と出会える喜びもあります。

また、「◯◯ちゃん/◯◯くんは、今年はこの曲が弾けそう。この1年で随分上達したな」と実感する機会にもなります。

ちょっと伸び悩んでいる生徒さんへの選曲では、この発表会をキッカケに、音楽する喜びや、目標に向けて頑張る気持ちを思い出してもらおう、と、より一層気合いが入ります。

このようにして、候補曲を選んだ後、比較的長い曲を演奏する小学校高学年以上の生徒さんは、 12月の間に曲を決めてレッスンを開始します。

特に、部活や勉強で忙しい中学生以上の生徒さんは、普段は思うように練習時間が取れませんから、冬休みの間に譜読みが進むよう、遅くとも12月中旬までには選曲を済ませ、冬休み入る前に2〜3回程度、その曲のレッスンができるよう考慮しています。


ところで、発表会の開催を、会場予約がより難しい年度末にこだわっているのには、次のような理由もあります。

学年が上がると、ピアノを続けることが難しい状況にもなってきます。多くの場合、学年の変わり目に「ピアノどうしようか、、、」と考え始めるのではないでしょうか。

例えば、小学校から中学校に進学する前、あるいは、中学2年生から高校受験に専念しなければならない3年生に進学する前、はたまた大学受験の本格的な準備に入る高校3年生になる時、、、、

そのような場合、往々にして、
勉強が大変になってきた→ピアノやめる
というネガティブな離れ方をすることが多いのではないでしょうか?

当教室では、残念ながらピアノのレッスンをやめざるをえなくなった生徒さんでも、発表会を「区切り」として「ピアノを卒業」できるように、学年の変わる年度末に発表会を行っています。

発表会を目標に頑張った、精一杯やり切った、という晴れ晴れとした気持ちは、きっと、生涯、ピアノのレッスンがポジティブな思い出として、心の中に残っていると信じています。

これまで何人もの「卒業生」を見送りましたが、皆さん、最後の発表会では、とても良い演奏をしてくれました。演奏を聴きながら、その生徒さんと初めて出会った日のことや、レッスンの日々などを思い出して、思わず目頭が熱くなることも度々でした。

発表会は、指導の上でも、ひと区切りの機会です。毎年、発表会が終わると、また新たな気持ちでレッスンに取り組もう!と、心を引き締めています。





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